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ランジェリーになくてはならない、奥深いレースの世界と種類

皆さんはランジェリーを選ぶ時、美しいレースや可愛いいレースに惹かれることはないでしょうか?レースはランジェリーになくてはならないもので、新しい商品を作る上でもレース選びはとても大事な工程のひとつです。今回はそんなレースについて、少しだけ簡単にご紹介します。

レースの定義と歴史について

まずレースとは、1本または数本の糸をより合わせたり組み合わせたりして、網状の透かし模様に作られた布状の物の総称です。針、ボビンあるいは編み棒などを用い、手によって作られるものと機械によって作られるものとがあります。

またレースの歴史については諸説ありますが、現在のような「レース」に発達したのは13~14世紀頃と言われています。フランドル地方(現在のオランダの一部、ベルギー西部、フランス北部)で白い亜麻糸をボビンに巻いてブレード(飾り紐)を編むことが行なわれていました。その時代はまだ、布というより紐の形状に近かったようです。
14~15世紀頃に入ると、クッションを使って「ボビン・レース」という織りの技法を用いたレースを編むことがイタリア辺りで考案されたと言います。

 レースの種類と作られ方

レースの種類は大きく機械によってできるレースと手編みのレースに分けられますが、ランジェリーに使われるのは主に機械レースです。
今回は一般的な機械レースの種類を何点か見ていきましょう。

 

・エンブロイダリーレース
エンブロイダリーレース機によって布やチュールなどに透かし模様の刺繍をほどこしたもの。

013エンブレ-ス機_600 .jpg
エンブロイダーレース_430.jpg
 

・チュールエンブロイダリーレース
チュール、もしくはチュール状の編目のレースに上から刺繍をかけたもの。これをチュールレースとよぶこともあります。

チュールレース_430.jpg
 

・生地エンブロイダリーレース
生地に上から刺繍をかけたレース。

生地レース_400.jpg
 

・ケミカルレース
水溶性ビニロンでできた下生地を使用し、刺繍後その下生地を溶解して刺繍糸のみを残す方法で作られるレース。

ケミカルレース.jpg
 

・ラッセルレース
ラッセルレース編機という経編機で作られたレースのこと。柄模様は編み組織からできています。

012ラッセルレ-ス機_600 .jpg
ラッセルレース_400.jpg
 

・ジャガトロニックレース
リバーレースに似せて作られたのがはじまりですが、ジャガトロニックにはローゲージで透け部分の多いものとハイゲージで柄部分が肉厚になったものとがあり、後者がインナー素材に使われています。

ジャガトロニックレース_430.jpg
 

・テキストロニックレース(落下版レース)
地組織はくさり編で、柄糸を地組織に編み込まず両端のみで止めることによって柄糸を浮かせたもの。落下版ともよばれています。

落下版レース_400.jpg
 

・トーションレース
中世ヨーロッパの王侯貴族の間で襟や袖飾りに着飾ったボビンレースを機械化したもの。かなり多くの種類の糸を編み立てる事ができ、太い麻糸や木綿糸で編まれているものが多く、粗い編目になっています。また、レース巾はせまいのが特徴です。ボビンから次々と巻かれた糸を交差させながらジャガード装置によって円型機械で細巾状に編まれます。

トーションレース
 

・リバーレース
リバー編機で作られたレースのこと。細い糸をいろいろな模様に撚り合わせて編まれている繊細なレースです。細い糸を数多く使用し複雑な組織をつくり熟練した職人の手を必要とする最も手工業に近いレースです。機械の速度も遅いため高価なレースです。
19世紀の初めにイギリスのジョン・リバーが開発したことからこの名が付けられました。

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リバーレース_400.jpg
 

「機械レースの女王」ともいわれるリバーレースが織り上がるまでを簡単にご紹介

【 デザイン 】
スケッチャー(デザイナー)は、常に新しい感性で洗練されたデザインの開発をしていくだけでなく、糸の走りや使用糸の本数に制限があるレースの特性、強度などの用途性を考え、糸の選定やデザインの修正を繰り返します。

【 ドラフティング 】
デザイナーが作ったデザインを機械が読み込めるように、設計図のように描き換える作業。
リバーレースのドラフティング作業
【 整経 】
『ボビン』に糸を巻きとり、レース機にセットする作業です。
繊細なレースを作り上げるには、まず正確かつ丹念に下準備を積み重ねることが大切なのです。
リバーレースの整経作業
【 本機織り 】
2万本もの柄糸やネット糸がボビンと絡み合って、レースが織上げられる工程です。
リバーレースの本機織り

⇒ 仕上げ工程に進みます。

【画像・文章参照元】 栄レース株式会社ホームページより

 

簡単にご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?聞きなれない名前や説明で分かりにくいところもあったかもしれませんね。レースにはまだまだいろんな種類やデザインがたくさんあります。
商品を作っていくときのレース選びは見ているだけで楽しくなるくらいです。知れば知るほど奥の深いレースの世界でした。また詳しくご紹介できたらと思います。

文:石田千晶


商品企画部・石田千晶
HEAVEN Japan 商品企画部
《商品企画部期待のルーキー》
石田千晶
仕事と育児に奮闘中! ものつくりが好きで、趣味でアクセサリーを作っている。 自分の成長がお客様の喜びにつながると信じて、 日々勉強と業務に取り組み中。 お客さまに長く愛される商品を沢山お届けできるように願っている。
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