世の中に溢れる、ちょっとオモシロい下着に関する情報をお届けするこのコーナー。今日は、600年前に使われていたと思われる最古のブラジャーが 発見された!という話題をお届けします♪
今までの通説をくつがえす?歴史的な発見
今までの通説として、19世紀ごろまで今の形のブラジャーはなく、下から乳房を支えるコルセットが主流とされていました。 女性の社会進出にともなって動きにくいコルセットは徐々に着けられなくなり、シュミーズからブラジャーと変化。
現在のブラジャーは1913年にアメリカのメアリー・フェルプス・ジェイコブが特許を取得し、 ワーナー・ブラザーズ社がその特許を買い取り、販売したことで普及した…というのが通説だったのですが、 現在のブラジャーの形と変わらない形状のブラジャーが発見されたことに驚きの声が上がりました。
発見されたのは2008年。オーストリアのチロルにあるレンベルグ城で発見されました。 城の中のある部屋で2,700を超える生地が発見。年代測定で15世紀のものだと判明しました。
その生地の破片の中から4つのブラジャーのような断片が見つかりました。 インスブルックス大学の考古学者ベアトリックス・ヌツさんによると
「かなりバラバラで発見されましたが、二枚の衣類はブラジャーとシャツのコンビネーションみたいな物とみられます。二枚とも胸の下辺りまで作られており、(女性の)ローネックをカバーできるように上の部分に生地が加えてありました。袖はありませんでした。」

引用元:インスブルックス大学の考古学者Beatrix Nutz(ベアトリックス・ヌツ)さんによる発表
残りの2つの『ブラジャー』はなおさら現代のブラに似ています。
「三枚目のブラジャーには二つの幅広い肩紐が付けられて、背中に布も貼られなくて、現代のブラに似ています。また、このブラの破片は一番装飾されていました。」
四枚目は一番モダンなブラに似ていました。
「ブラジャーとコルセットのコンビネーションのような物で、現代のロングラインブラに一番近いです。」
カップ部分は2枚の水平に並んだリネンで、胸の谷間にはレースが縫い付けられていたそう。
ブラのほかにも様々な生地を特定できました。長く放置された生地の断片の中では、ほぼ完全に保存されているものがたくさんありました。リネン製の内側の生地(インナー)の断片や、僅かですが、当時のウール製の衣類やレースで装飾されたリネン製のシャツの断片も見つかりました。
シャツの断片には布製のボタンとそれに合うボンタンホールも特定できました。サイズから女性、または子供の服ではないかと思われます。
「完全に保存されたリネン製の下着のパンツもありました。二枚目のピースの断片もありました。または男性用の下着と思われる物の中でコッドピースみたいな赤と青の断片が発見されました。」
とのことでブラの他に男性下着も見つかったようです。

画像引用元:GIGAZINE
中世のブラもレースで装飾され現代と近い形状だったとは、とても興味深いですね!
デリケートな体の部分を覆いたい、という人間の気持ちは、中世も現代も変わらないのかもしれません。
文:田中延子
【参照元】 インスブルックス大学
GIGAZINE
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HEAVEN Japan マーケティング部 《 B級ニュース好きおばちゃん》 田中 延子 |
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興味は広く浅く。お笑いとB級ニュースを日々追いつつも、寄る年波で必然と健康、医療にも関心が。 |