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女性は子宮に支配されている?心と身体を突き動かす生理パワー

生理は妊娠以外にも、女性の体調や美容、心などに大きな影響を与えることをご存知ですか? 日々の体調管理の他、ダイエットやスキンケアに至るまで、生理周期に従えば、驚くほどスムーズにコンディションを整えることができるのです。

生理と女性ホルモンが生活に与える影響を知って、身体のバイオリズムに沿った快適生活を楽しみましょう。


女性のバイオリズムを左右する生理の正体


12歳頃から50歳頃まで、長いお付き合いをする生理。妊娠と深い関係にあることは誰もが知っていますが、生理のメカニズムや健康・美容・精神との関係まで理解している人は意外に少ないようです。


生理の周期は、子宮の中で赤ちゃんを育てる準備をするためのサイクルに他なりません。卵巣から卵胞を排出すると、受精卵を受け止めるために子宮内膜が1cmほどの厚さに膨れあがって柔らかなベッドを作ります。

妊娠をしなければふかふかベッドは即撤収。膨れた子宮内膜を酵素で溶かして液体化し、身体の外に排出します。その排出された液体こそが、女性にお馴染みの毎月の生理なのです。

女性は生理周期で動く!生理は美と健康を知るシグナル

生理周期は人によって異なりますが、一般的には25~39日。生理初日からを次の生理の前日までを一つのサイクルとし、卵巣内で卵を育てる卵胞期、卵胞から卵子を放出する排卵期、子宮内のふかふかベッドを作る分泌期(黄体期)、液体化した子宮内膜が排出される月経期の4つの時期に分かれます。


生理の周期を支配するのはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)。この二つの女性ホルモンは、妊娠だけでなく気分の変調や体調の変化など、女性の生活全般に大きな影響を与えます。

多くの女性が悩むPMSや生理痛も元を正せばこのホルモンの仕業。女性ホルモンの動きを知っていれば、ある程度は自分の気分や体調をコントロールできそうです。


月経期
ホルモンの状態
生理の時期はエストロゲン、プロゲステロンとも分泌が少ない時期。プロスタグランジンという生理活性物質が分泌され、子宮を収縮させます。


身体と心の状態
下腹部痛、腰痛、吐き気、下痢、貧血などの不調が現れやすく、体調があまり優れない時期。落ち込んだりやる気が出なかったり、精神的にも不安定です。


美容の状態
肌が敏感になり、かぶれや肌荒れを起こすことも。生理後半にエストロゲンが増えてくるとお肌の調子が戻ってきます。

卵胞期
ホルモンの状態
エストロゲンの分泌量が増えて、卵巣内の卵を成熟させる時期。子宮内膜も徐々に成長します。


身体と心の状態
サイクルを通して体調の良い時期です。体調も気分も安定し、活力に満ち溢れます。


美容の状態
エストロゲンはコラーゲンやヒアルロン酸の育成を促進するため、お肌は潤い、髪はつやつや。ダイエットにも適した時期です。

排卵期
ホルモンの状態
エストロゲンの分泌が最高潮に高まると排卵が起こります。排卵後はエストロゲンが急激に減少し、代わってプロゲステロンが台頭します。


身体と心の状態
おりものが最も多い時期。人によっては排卵痛を感じます。また、排卵が起こるとエストロゲンが急激に減少するため、生理のような出血(排卵期出血)がみられることも。


美容の状態
エストロゲンが最高潮に高まる排卵直前は女性が最も美しい時。心も身体も大充実です。

分泌期
ホルモンの状態
エストロゲンがなりを潜め、プロゲステロンの分泌が増えます。子宮内膜がどんどんと膨らみ、妊娠に向けた子宮環境を整えます。


身体と心の状態
分泌期の後半は生理前にあたり、PMS(生理前症候群)で苦しむ人も。乳房が張って痛い、頭痛がする、肩が凝る、腰が痛い、便秘気味などなど、PMSの症状は多岐にわたります。憂鬱になったり、イライラしたり、精神面も不安定に。


美容の状態
残念ながら美容面も芳しくありません。身体に水分をため込んでむくみがち。血流や便通の悪さから肌のコンディションも悪化しやすくなります。

生理周期は人ぞれぞれ。詳しく知るには基礎体温をチェック

生理の時はよいとして、それ以外も今がサイクルのどの時期にいるのかを知りたいですよね。生理の長さは3~7日ぐらいと個人差がありますが、生理の周期が28日の人の場合、排卵期はだいたい周期の中ごろの13~15日目頃に訪れます。サイクルの前半は生理のある月経期と卵胞を育てる卵胞期。真ん中に排卵期を挟んで後半が分泌期(黄体期)です。


とはいっても、生理周期は人によって異なりますし、同じ人でも生理が遅れたり早まったりなど、サイクルが安定しないこともあります。もっと確実に周期を知るためには基礎体温をつけるのがおすすめ。サイクル前半の排卵前は体温が低め、排卵後の分泌期には体温が高めになります。ただし、低温期と高温期の体温差は0.3~0.5程度なので、一般的な体温計ではなく詳細な体温が測れる基礎体温系を利用してくださいね。

 

<まとめ>

毎月訪れる生理に一喜一憂している人も、生理なんて厄介なだけだとうんざりしている人も、女性ホルモンの素晴らしい働きを無視しては、妊娠はもちろんのこと、健康も美容もままなりません。

女性に大きな影響を与える生理のメカニズムと女性ホルモンの影響を把握すれば、生活はもっと快適に、もっと思い通りに運ぶはず。女性の周期に従って、自分自身の身体と心の動きを上手にコントロールしちゃいましょう。

 

文:林カオリ


フリーライター 林カオリ
《フリーライター・コラムニスト》
林カオリ
15年のオーストラリア滞在を経て、2012年に帰国。海外滞在時にはライフスタイルや海外情報・教育のスペシャリストとして、日豪両国で多数の媒体に執筆する。帰国後は女性の下着やライフスタイルの他、子育て・教育関連など、大人の女性の「知りたい」や「困った」に応える等身大の執筆活動を開始。20年を超える物書き経験と海外生活で得た知識やスキルを生かした取材・執筆が得意だが、2人の女児の育児に悪戦苦闘する”あかんたれ母”の側面も持つ。
忍び寄るエイジングを肌身でひしひしと感じつつ、HEAVEN Japanのライターとして自分のボディを切磋琢磨する(つもり)の日々。
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